美術館と宮殿

ヴィスタ・アレグレ歴史博物館（Museu Histórico da Vista Alegre） イリャヴォ（Ílhavo）にあるヴィスタ・アレグレ博物館は、ポルトガルにおける陶磁器の歴史を網羅した、国内でも最も重要な陶磁器博物館のひとつです。

1920年に建てられたこの博物館は、ヴィスタ・アレグレ陶磁器工場における陶磁器製造のさまざまな時代を取り上げた５つの部屋からなっています。そのセクションには、同工場で初めてつくられた製品であるガラス製品・クリスタル製品、1824年から1832年の素焼き製品、試行錯誤を重ねた初期の磁器製品（1832－1838）、有名なフランス人肖像画家ヴィクトル・ロソーのデザインによる華麗なる時代の製品（1836－1868）、記念となる作品のセクションがあります。記念となる作品には、紋章が刻まれているものや、世界の芸術的傾向を反映したもの、芸術の世界における著名人のサインが入ったものなどがあります。

ここでは、値の付けられないような貴重な作品と、試作品や名もない作品とが一緒に展示されています。これらの作品は、1824年以降の陶磁器製造の歴史を物語る上で価値があるという理由で選ばれています。

ヴィスタ・アレグレ博物館には、デザイン画、関連書籍、陶磁器の製造に必要な原材料の下準備に使用される機械に加え、ヴィスタ・アレグレの長い歴史を紹介する品々も展示されています。