遺跡

サンタ・クリスティナ・デ・セルセデロ教会（Igreja de Santa Cristina de Serzedelo）
サンタ・クリスティナ・デ・セルゼデロ教会は、かなり古い時代に建てられたものです。1071と刻まれた墓石もありますが、実際には建設年月日ははっきりしていません。しかしながら、その建物としての厳粛さとロマネスク様式のデザインから見て、12～13世紀に建てられたものと推定されています。また、ロマネスク、ゴシック、バロックと、様々な様式の特徴が見られるため、時の経過とともに、幾度も改築を行ってきたことが窺われます。

この教会は、ドウロ、ミーニョ地区における中世時代後期の宗教的中心地の1つで、外拝廊がそのままの状態を維持している貴重な教会建物です。ポーチのような構造で教会の外側に建てられているこの外拝廊は、現在は聖具室として使用されていますが、本来は葬式で使用するために設けられたものです。

教会内部では、聖人を描いた16世紀の壁画を今でもはっきりと見ることができ、内陣の受胎告知を題材としたものは、特に印象的です。