フンシャル (Funchal) 観光

写真: Turismo da Madeira

1年のどの時期でも温暖な気候のフンシャル (Funchal) は、短い休暇に理想的な旅行先です。 500年の歴史を持つこの街には見どころが数多くあります。そのいくつかは決して見逃せないスポットです。

フンシャルの歴史的地区の中心部は、徒歩で見て回るのが一番です。まず、16世紀に建てられたゴシック様式のカテドラル (Sé) の見学から始めましょう。中に入ったら上を見上げ、ムデハル様式（イベリア半島の装飾様式）の彫刻をヒマラヤスギに施した天井 (teto de alfarge) を鑑賞しましょう。その後、コレヒオ教会 (Igreja do Colégio) も見学しましょう。抑制されたファサードとは裏腹に、内部は17世紀の金箔木工細工、祭壇装飾、タイルパネルでふんだんに飾られています。

ラルゴ・ド・ムニシピオ (Largo do Município) 広場をはさんだ向かい、元司教の邸宅 (Paço do Bispo) の中にある宗教美術館 (Museu de Arte Sacra) は、15、16世紀のフランドル美術のコレクションが充実しています。これは、かつてフランダース地方との間に貿易関係があった証です。マデイラ島の人々は栽培したサトウキビを売っていました。そのサトウキビをはじめとする地元食材が並ぶラヴラドーレス市場(Mercado dos Lavradores) にも行ってみましょう。五感を刺激する要素がいっぱいです。例えば、エキゾチックな果物や、はちみつケーキのボーロ・デ・メル(bolo de mel) などの郷土菓子。また、工芸品店、伝統衣装を身につけた花売り、活気ある魚屋も忘れずに見てください。

ツアーの最後には、フンシャルからわずか9 kmの距離にあるカマーシャ (Camacha) 村に立ち寄ることをお勧めします。柳細工(vime) と民俗芸能で知られる村です。一番の目玉は、地域の伝統的なダンス、"マデイラのダンス (Bailinho da Madeira) " です。その快活なリズムを刻むのは、"ブリンキーニョ (brinquinho) " と呼ばれるカスタネット、リボン、木の人形で構成される風変わりな手工芸品です。代表的なレストランでは、ディナーを楽しみながら生のダンスが観られます。お食事は、月桂樹の枝に肉を突き刺したケバブや揚げとうもろこしなどの名物料理をお試しください。美味しいですよ！