美術館と宮殿

ミゼリコルディア宗教美術館（Museu de Arte Sacra da Misericórdia）
この修道院は、街はずれにある司教館の近くにあります。もともとはフランシスコ修道会が所有していましたが、1526年に聖アウグスチノ修道会に寄付されました。

正面のファサードには、この修道院が1519年に建造されたことが記されています。この修道院の建造は、ロドリゴ・レベーロの遺産によって実現したものです。現在、建造当時のままの姿で残っているのは、中央に家紋が入ったマヌエル様式の教会入口のみです。

18世紀に大幅な改築が行われ、マニエリスムと装飾的なバロック様式の特徴を持った建物に生まれ変わり、今に至っています。

修道院と教会へは、正面の扉を守るナルテックス（拝廊）を通っていきます。

ミゼリコルディアは1514年につくられましたが、この場所に移ってきたのは1836年のことです。現在この修道院は、老人ホームと小さな宗教美術館に分かれています。この美術館の所蔵品の一番の見どころは、16世紀と18世紀につくられた象牙製の2体のキリスト像、18世紀に描かれた聖イザベル（イザベル王妃）の絵、キリストの受難が刺繍で描かれた旗や軍旗です。