国道2号線に沿ってポルトガル[Portugal]を北から南へ
ポルトガルを縦断する国道2号線に沿って、ポルトガルの内陸を旅してみませんか。
スペインとの国境付近に位置する北部のシャーヴェス[Chaves]から大西洋沿岸部、アルガルヴェ[Algarve]のファーロ[Faro]まで、739 kmも続くポルトガルで最長のこの道には、伝えるべき歴史が数多く存在します。ポルトガルの文化や風景のあらゆる真実を見て回るには、最高の旅行プランです。
各地を離れる前に、この有名な道路に沿って旅した証となる記念品をもらうには、観光案内所で通行証を入手する必要があります。道路沿いの様々な場所に立ち寄る際は、その場所を訪れたことを証明するため、忘れずにスタンプを集めてください。
Photo: Chaves - Ponte romana © ARPT Porto e Norte
シャーヴェスの公共公園近くの環状交差点の横にある0キロメートルの標石から旅を始めることをお勧めします。古代ローマ人がこよなく愛したたシャーヴェスの温泉、もしくはベルエポックの時代にタイムスリップしたような魅力を放つペドラス・サルガダス[Pedras Salgadas]やヴィダゴ[Vidago]の温泉など、この山岳地方には豊富な温泉があります。この道は、ヴィラ・レアル[Vila Real]やサンタ・マルタ・デ・ペナギアン[Santa Marta de Penaguião]を超えて続き、ユネスコの世界遺産に認定されている、絶景のアルト・ドウロ[Alto Douro]のワイン生産地域と交わっています。この地方をもっと詳しく知るには、ペーゾ・ダ・レグア[Peso da Régua]にあるドウロ[Douro]博物館を訪れてみてください。博物館では、分画された世界最古のワイン地域の伝統を紹介しています。
Photo: Vale do Douro © Rui Cunha
道路はドウロ川と交差しており、大聖堂やレメディオスの聖母の聖域など、見逃せない観光スポットのある歴史の町、ラメーゴ[Lamego]に通じています。ラメーゴは毎年9月に行われる、ポルトガルで最も重要な巡礼祭の開催地の一つです。さらに南には、分画されたもう一つのワイン地方、ダン[Dão]の中心に位置するヴィゼウ[Viseu]では、グラン・ヴァスコ[Grão Vasco]美術館や大聖堂のような芸術的な作品を見逃すことはできません。
国道2号線は、暑い夏の日に爽やかなオアシスとなる数多くのリバービーチが点在するトンデラ[Tondela]、ペナコーヴァ[Penacova]、ロウザン[Lousã]、セルタン[Sertã]などの町を通り、国の中心地に続いています。通行証に押してもらうスタンプに欠かせないヴィーラ・デ・レイ[Vila de Rei]の自治都市内のセーラ・ダ・メルリサ[Picoto da Melriça]は、ポルトガルの測地センターの用地でもあり、マイル標石による表示があります。テージョ川の北の終点となっているアブランテシュ[Abrantes]では、お城に登り、川の大部分やベイラ・バイシャ[Beira Baixa]、アレンテージョ[Alentejo]、リバテージュ[Ribatejo]を見渡せるパノラマの景色をお楽しみください。
Photo: Estrada Nacional 2 © Foge comigo! - Fernando Romão
テージョ川を南に進んだ場所にあるアレンテージョは、水平線まで続く大草原の地方であり、その印象的な伝統の一部は、アレンテージョの歌[Alentejo Cante]またはカウベルの製造のように、高尚な世界遺産に指定されています。モラ[Mora]では、ポルトガルの川に生息する動物群や植物群の多様性を示す水族館[Fluviário](淡水の水族館)を訪れてみてください。コルシェ[Coruche]のコルク産業天文台では、アレンテージョの景観を特徴付ける、またアルガルヴェのサン・ブラース・デ・アルポルテル[São Brás de Alportel]に独自のルーツを持つ素晴らしいコルクガシについて学ぶことができます。
Photo: Faro - Largo da Sé © Arquivo Turismo de Portugal
11の地区および35の自治都市と交差した後、国道2号線はファーロ[Faro]でその終わりを迎えます。アルガルヴェの中心地であり、リア・フォルモザ[Ria Formosa]の隣に位置するファーロは、豊富な歴史が宿る魅惑的な都市であり、数多くの歴史を辿るこの旅のフィナーレにぴったりの場所です。これらの都市を訪れて、あなたのペースで旅してみませんか。