芸術と文化
ポルトガル美術史を凝縮したような街、エヴォラ (Évora) 。この街を観光する一番の方法は徒歩です。白い家屋が立ち並ぶ狭い路地をたどりながら、エヴォラの歴史とその豊かな伝統文化を今に伝える名所や旧跡を見学しましょう。エヴォラはローマ時代に起源をもつ街です。穏やかで心地良い周囲の環境から、15世紀のポルトガル国王がここに居城を置いた理由が簡単に理解できます。エヴォラはその後数世紀にわたり、国王の居住地としてさらなる発展を遂げ、文化的重要度を増していきます。
ポルトガルを北から南へ旅してみましょう。マデイラとアソーレスの群島への旅もその中に含まれています。ポルトガルの「黄金時代」を表す魅力的な象徴を見つけましょう。 ヨーロッパの他の地域に遅れてポルトガルに到着したバロック美術は、ここでは異なる形式を取りました。しかしそれは今でも素晴しい活力と生命力を見せ続けています。
ポルトガルのどこにいても、見逃せないものがあります!タイルはあらゆる時代の様式や言語を旅してどんな歩道も埋め尽くし、あるいは色で飾り立てます。Al-zuleiqueはポルトガル語のazulejo (タイル) の語源となったアラブ語で、中世時代のムスリム人により「小さく、滑らかな石」という意味で使われていました。床や壁を装飾するためにタイルを使う彼等の手法は、ポルトガルの国王に気に入られ、その結果、15世紀以降の建築において最高のステータスを勝ち取りました。
スペインとの国境に近いエルヴァス (Elvas) は、ポルトガルの独立と歴史を守るために戦ってきました。その意味ですべての人間のお手本となりました。 エルヴァスに到着すると、まず目に入るのは全長7 km、アーチ数843の立派な水道橋 (Aqueduto) です。リスボン (Lisboa) のベレムの塔 (Torre de Belém) を手がけた建築家フランシスコ・デ・アルダの作です。