遺跡

ヴィアナ・ド・カステロ・ミセリコルディア教会 [Igreja da Misericórdia de Viana do Castelo]

ミセリコルディア(慈悲)の建物および教会は16世紀に建てられたものです。

この教会は1520年に建てられ、ミセリコルディアの信徒会が結成されました。この信徒会により、16世紀後半にいわゆる「ヴァランダス邸」[Casa das Varandas]の建設が決まりました。1589年に建設されたこの建物は、青年、ジョアン・ロペス[João Lopes, o Moço]が設計しました。ルネサンスおよびマニエリスムに着想を得た普通建築の唯一の例であり、イタリア建築とフラマン様式の影響を受けています。

1716年に始まった教会の改修工事は、ヴィアナの工兵であるマヌエル・ピント・デ・ヴィラロボス[Manuel Pinto de Vilalobos]に一任されました。教会内部の装飾的で豪華な飾りは時代の流れに沿ったものです。この特徴はポルトガル様式の祭壇飾りにも見られます。アンブロシオ・コエーリョ[Ambrósio Coelho]による金彫刻は、ポリカルポ・デ・オリヴェイラ・ベルナルデス[Policarpo de Oliveira Bernardes]による施釉タイルコーティング、マヌエル・ゴメス [Manuel Gomes]による天井のフレスコ画がその一例です。ポルトガル全土においてバロック様式の最高の例の一つであることは疑う余地がありません。