遺跡

アルファイアテス城
天に届かんばかりのその姿から、かつて「月の城」と呼ばれていた。理由をその目でぜひ確かめてみよう。

アルファイアテス城（Castelo de Alfaiates）の建設はおそらく13世紀、レオン王国のアフォンソ10世によるものとされています。別名「月の城」と呼ばれるこの城は、1297年アルカニゼス条約に従ってポルトガルのものとなり、1517年、マヌエル1世が新たに勅令を発布しました。

度重なるフランス軍侵入の時代、この城は国の守りにおおいに貢献しました。城壁から周囲のパノラマを見渡せば、この地が戦略上重要な位置にあることがおわかりになるでしょう。一方、二重壁に守られた要塞を備えた方形の城は、ロマネスク・ゴシック様式の軍事建築の1つの好例となっています。