呼び物のイベント

卒業を祝うコインブラ（Coimbra）の祭り、「ケイマ・ダス・フィタス」（Queima das Fitas）リボン焼き祭り。学部のシンボルカラーをつけて楽しもう。

毎年5月はじめに行われるこの学生の記念行事は、観光の目玉の1つとして、パレード、ダンス、セレナーデを見物する多くの観光客を集めています。祭りは、学年度をしめくくり、最終試験の準備をする月のはじめに開催されます。 学生たちが旧カテドラル（Sé Velha）の正面をうめつくし、伝統的なセレナーデに耳を傾けるとき、歓喜の波が町を包みます。この歌がかの有名な「コインブラの歌」（Canção de Coimbra）で、記念行事ケイマ・ダス・フィタス（リボン焼き祭り）のスタートを告げるものです。

1週間のあいだ、町では数多くのイベントが開催されます。なかでも有名なのが、アカデミック・サロン（Sarau Académico）、ダンスパーティ（Baile de Gala）、フィゲイラ・ダ・フォス（Figueira da Foz）での闘牛（Garraiada）、ティ・ダンス（Chá Dançante）などです。

でも、なんといっても一番の見どころは、フェイラ広場（Largo da Feira）の行事です。ここでは、「グレロ」（grelo）という、学部ごとのシンボルカラーのリボンがついた学生バッジが、大学初年度の儀式（Praxe）で使われたおまるの中で焼かれます。

リボンを焼くことは、卒業生の新たな人生の始まりを象徴しているのです。 祭りはにぎやかでカラフルなショーで幕を閉じます。学生たちは車に乗り込み、手を振りながら、下町のバイシャ（Baixa）まで、はしゃいで無礼講を繰り広げます。