保護区

セーラ・ダ・エストレラ自然公園（Parque Natural da Serra da Estrela） セーラ・ダ・エストレラ自然公園はポルトガル最大の自然保護区で、ポルトガル中部の山岳地帯にある北東に傾斜した高い台地にあり、モンデゴ川（Rio Mondego）やゼーゼレ川（Rio Zêzere）など、ここを水源とする大小の川が走っています。

ごつごつとした岩山や巨石が目立ち、中には人間に似た形をした「老女の頭部」や「水差し（丸型、細型、扁平型）」などの呼び名がついた岩もあります。公園内に多く設けられている遊歩道からこれらの岩を見ることができます。

ポルトガル本土の中では標高が最も高く、降水量も多いため、冬季には雪が多く降り積もり、ウィンタースポーツを楽しむことができます。 この山脈のこうした気候的な特徴と氷河によって形成された起源を示すものとして、この自然公園では「雪の結晶」をシンボルにしています。氷河の形跡は、山の側面を刻むゼーゼレやウニャイス（Unhais）の渓谷と、25ヶ所ほどある沼地に見られます。

この辺りの牧場では多くのヒツジが飼育されており、そのヒツジたちを追うエストレラ・ドッグが見られます。この犬はがっしりとした体格をしており、寒さによく耐えます。ヒツジからとれるミルクは、この地域の特産物であるケイジョ・ダ・セーラというチーズを作るのに用いられます。このチーズは、カルドシンの凝固作用を使った古くから伝わる方法で作られています。このバターのような黄色いチーズを地元のパンにはさんだサンドイッチをぜひ試してみてください。このチーズは年間を通して購入することができますが、この地方で2月と3月に開かれるマーケットが最も種類が豊富です。