美術館と宮殿

アトレイロス (Atoleiros) 1384 - アトレイロスの戦い理解センター（Centro de Interpretação da Batalha dos Atoleiros）は、1384年4月6日にフロンテイラ (Fronteira) 村から歩いてすぐのところで起こった歴史的決戦を、マルチメディアを駆使して再現し、見学者に体感してもらえるようにデザインされています。

アトレイロスの戦いは、ポルトガルの歴史と運命を左右する決定的瞬間でした。ヌノ・アルヴァレス・ペレイラがイングランドの戦法にヒントを得た作戦 (táctica do quadrado) を用いて、数的優位にあったカスティーリャ軍を撃破したのです。

この勝利は極めて重要なものとなりました。大きな犠牲を払った相手とは異なり、ポルトガル側に死者や負傷者が出なかったばかりか、カスティーリャ軍の無敵のイメージに傷をつけ、ポルトガルが一国家としての立場を確立するきっかけとなったからです。

中世の戦争というテーマに関する国の文化的な参照基準となることを目標に、アトレイロスの戦い理解センター（Centro de Interpretação da Batalha dos Atoleiros） は新しいタイプの博物館を目指して作られました。巡見学者は回路によって戦場を異なる視点から眺めることができ、敵対する両軍の歴史的背景を把握できるとともに、戦闘の結果がいかにポルトガルの将来にとって重要だったかを理解できるようになっています。