ファティマから各地へは、さまざまな交通機関が整備されていますが、自らの信念に導かれて、約束を果たすために、魂の救いを求めて、もしくはただ自分を見つめる方法として歩くことで満足感を得るため等々、理由は違えど多くの人が徒歩で向かいます。

4つの巡礼路- テージョルート [Caminho do Tejo] 、北部ルート [Caminho do Norte]、ナザレルート [Caminho da Nazaré] 、 カルメル会ルート [Rota Carmelita] - には標識が建てられており、ファティマ [Fátima] と国のさまざまな地域とをつなげています。 。

リスボンとファティマを結ぶテージョルートは、国際公園 [Parque das Nações] から出発し、途中サンタレン [Santarém] を通ります。約141 km も続く長いルートの道中には、立ち寄れる多くの場所があり、飲食店や宿泊所、休憩所などでエネルギーをチャージしていただけます。このルートの一部は、サンティアゴルートに合流します。ポルトガル・パビリオンの南方へを指し示す最初の印は、サンティアゴ（サンタレン） [Santarém] も指し示しています。

Photo: Pavilhão de Portugal ©Arquivo Turismo de Portugal

北部ルートは完全にサンティアゴルートに一致しており、両方のルートを示す道路標識と印が示されています。ポルトガル [Portugal] 国内では、このルートは約260 km も続きます。スペインとの国境のヴァレンサからスタートてポルト [Porto] とコインブラ [Porto] を通り、至る所にさまざまな宿泊施設と飲食店が並んでいます。


Photo: Valença - Rio Minho ©João Paulo

ナザレルートはファティマと聖母マリアに捧ぐ社を結び、両方向から進むことができます。それは、多くの巡礼者がファティマを訪れた後で、陸地が終わり、海が始まる地点に向かうという古くからの儀式を行うからです。この場合、最も近い地点はナザレの印象的な岬、シティオです。ここはもう一つの軌跡に関連する場所で、午後の終わりに太陽が海に沈んでいく、美しい景色を眺めることができます。


Photo: Nazaré ©CM Nazaré

カルメル会ルートはコインブラとファティマをつなぎ、大自然に囲まれた田園地方の町を通り抜けます。コンデイシャ・ア・ノヴァ [Condeixa-a-Nova]、ペネラ [Penela]、アンシオン [Ansião]、アルヴァイアゼリ [Alvaiázere]、オウレン [Ourém] を通り抜けるルートです。このルートは全長111 km で、6つの段階に分かれています。サンタテレサのカルメロ女子修道院 [Carmelo de Santa Teresa] で暮らしていたシスタールシアの生涯と活動にインスピレーションを得ており、ここは巡礼の旅路の開始地点となっています。


Photo: Santuário de Fátima ©CM Ourém

魂の救いはもちろん、静かさと平穏さに包まれたこれらのルートに沿って歩くなかで、景観や自然、郷土料理を楽しみ、現地の人々の暖かい歓迎を受けるよい機会でもあります。

ポルトガルでのマリア崇拝、そしてファティマ[Fátima]の聖母への奉献についての詳細は、www.pathsoffaith.comをご覧ください。