美術館と宮殿

貨幣博物館はリスボンのダウンタウンの古いサン・ジュリアン教会内に2016年春から開館しています。ポルトガル国内、そして国際的な貨幣の歴史を様々な観点でたどることを目的とした文化施設です。この博物館は、西洋と東洋の社会の発展を通じて貨幣の歴史について語っています。ポルトガル銀行(Banco de Portugal)のコインと紙幣のコレクションを見ることができるだけでなく、体験型展示もあります。

博物館展示物は、テーマ毎にグループ分けされており、貨幣が登場する前の別の支払い手段、ユニークなコインの歴史、貨幣のイコノグラフィ、銀行の発展、紙幣とコインの製造、紙幣のイラスト、偽造防止のための特徴、そして市民の生活における貨幣の役割についての個人的な証言の数々を紹介しています。博物館は、12.6kgの純金の延べ棒、中国の古い紙幣やレアなコイン、Muralha de D. Dinisの一部分を含むアイテムにハイライトをあてています。

あらゆる年代をカバーする多様な文化プログラムがあり、カフェテリアやショップもあります。建物は1933年からポルトガル銀行に属しており、2007年から2012年の間、建築家Gonçalo ByrneとJoão Pedro Falcão de Camposの両名により、古い教会のリフォームや修復作業に加えて、博物館展示が企画実施されました。