ポルトガル中部地方


息抜きしたいとき、日常からちょっと離れたいときには、温泉での滞在に勝るものはありません。中部地方ではさまざまな温泉を選ぶことができます… その地理的特性により、この地域では鉱泉がふんだんに湧き出ています。高温で地底深くから湧き出る純水は、化学物質や鉱物を非常に豊富に含んでおり、さまざまな治療に適しています。

最も頻繁に使用されているポルトガルのセイントジェームズの道はリスボン、コインブラ、ポルトを通る中部ルートです。リスボンからのセイントジェームズの道をマークする見間違えることがない黄色の矢印でルートがマークされており、所々正式ロゴである青の背景色に黄色のホタテでマークされています。

ここはポルトガルで一番標高の高い都市。新鮮で健康的な山の空気が流れる中世の街並みは、御影石のやや黒ずんだ色合いによって高貴さを漂わせています。 この街のカテドラル (Catedral) もこの色です。巨大で高く存在感のあるカテドラルは、信仰と領土を守る象徴としての壮大な塔をもち、要塞のごとき外観を備えています。感嘆するのは、見事なデザインとゴシック装飾の外観だけではありません。極めて天井の高い身廊や、石に彫刻を施した巨大な祭壇画のある内部にも驚かされます。

200年以上の歴史を持つ、トーレス・ヴェドラス線はナポレオン戦争当時19世紀初頭のポルトガルの主権国家体制形成への闘争の象徴です。トーレス・ヴェドラス地域は、王国の首都の領有を試みたナポレオン率いるフランス軍の侵入に対する防衛線として大きな役割を果たしました。ポルトガルと同盟していたイギリス軍を率いていた初代ウェリントン公爵によって1809年に極秘で建設されたこの要塞はヨーロッパで最も効果的な防御システムの一つとして知られています。