ポルトガル中部地方


コインブラはモンデゴ[Mondego]川のほとりにあるとても古い街で、コインブラを訪れるということはちょっとした歴史の授業であるともいえます。この街の驚くほど豊富な歴史遺産を見ることで、何世紀もの時間を旅することができるためです。 しかし、この街が有名なのはその歴史ではありません。コインブラ大学はポルトガルで最古の大学であり、ヨーロッパにおいても最も古い大学の一つとして知られています。

大きすぎず、小さすぎず、人間にとって適度な規模のカステロ・ブランコ (Castelo Branco) は、訪れるだけの価値がある街です。ここでは、おすすめのスポットをいくつかご紹介します。でも、観光客があまり行かない路地裏を自分のペースで歩き回った方が、新しい発見があるものです。

かつてテンプル騎士団の本拠地であったトマール (Tomar) は、美術と文化の豊かさから生まれる素晴しい魅力を持つ街です。その魅力が最も強く表れているのが、ポルトガルのルネッサンスの主要作品の1つであるキリスト修道院 (Convento de Cristo) です。 この街を観光する理由が何であれ、テンプル城に登ることと、このキリスト修道院という不朽の名作を発見することは外せません。この修道院で最も古い部分はシャロラ (Charola) (円堂) です。

ポルトガルの中心に秘められた、「テンプル騎士団の財宝」をもとめて2日間の旅へ。 第1日目はトマール(Tomar)です。サンタ・マリア・ド・オリヴァル教会(Igreja de Santa Maria do Olival)からスタートしましょう。この教会は、ポルトガルのゴシック建築のすぐれた一例であり、12世紀、テンプル騎士団長グアルディン・パイス(Gualdim Pais)の命で、騎士団の霊廟として建てられたものです。