ヴィアナ・ド・カステロ [Viana do Castelo] – アクセシブルプラン
海にほど近いリマ川[Lima]の入り江にあるヴィアナ・ド・カステロは海に関連した活動において、歴史的に重要な場所として認識されています。特に15~16世紀にかけてポルトガルの発見、またタラの主要な漁場として今でも名を残しています。全体としてとてもアクセシブルな街で、安定、安全かつ快適なルートが用意されているので、すべての観光客にご利用いただけます。
地図を見ながらお勧めルートを歩く
サンチャゴ・ダ・バラ砦 [Forte de Santiago da Barra] (1) – 嘆きの聖母の教会 [Igreja de Nossa Senhora da Agonia] (2) – サン・ドミンゴス教会 [Igreja de São Domingos] (3) – 装飾芸術美術館 [Museu de Artes Decorativas] (4) – ジル・エアネス船 [Navio Gil Eanes] (5) – 文化センター [Centro Cultural] (6) – リベルダーデ広場 [Praça da Liberdade] (7) – 市立図書館 [Biblioteca Municipal] (8) – マリーナ庭園 [Jardim da Marina] (9) – 衣装博物館 [Museu do Traje] (10) – レパブリカ広場 [Praça da República] (11) – 旧市庁舎 [Antigos Paços do Concelho] / ミセリコルディア跡 / [Edifício da Misericórdia] (12) – 大聖堂 [Sé Catedral] (13) – ミセリコルディア教会 [Igreja da Misericórdia] (14) – サンタ・ルチア大聖堂 [Basílica de Santa Luzia] (15)
舗道は街全体にわたって整備されていて、よい状態です。多数の興味深いスポットが集中する歴史地区は歩行者の通りから成っており、少し傾斜のある花崗石の中廊下があります。横断歩道は低くなっているか、もしくは段差がないので安全に通行していただけますが、多くの場所では触覚信号や音声信号が設置されていません。また、リマ川近くの商業地区や交通量の多いエリアの道路は花崗岩の塊によりガタガタするので、車椅子やベビーカーの利用者はご注意ください。他の街同様、テラスやレストランの店の入り口のディスプレイケースなどの商用の障害物が多く見られます。
Photo: Viana do Castelo © Shutterstock / homydesign
ヴィアナ・ド・カステロには長い河岸エリアがあり散策にピッタリですが、落下防止用の柵がないのでくれぐれもご注意ください。 このアクセシブルプランでは、川の畔のサンチャゴ砦[Forte de Santiago] (1)から出発することをお勧めします。16世紀まで関所を守ってきたこの城砦は、今では海と街の川岸エリアを眺望する絶好のビューポイントとなっています。舗装がやや退化しているので、建物内に入る場合は振動にご注意ください。
嘆きの聖女のフィールド[Campo da Senhora da Agonia]を進むと、8月にヴィアナ・ド・カステロを訪れる多くの観光客を魅了する伝統の祭典の中心地、17世紀に建てられた寺院[Santuário] (2)が見つかります。花のカーペットや嘆きの聖母 [Nossa Senhora da Agonia]の巡礼の旅、衣装祭り[Festa do Traje] 、ギガントーン [Gigantones] とCabeçudos [Cabeçudos] のパレード、ドラム隊が奏でるリズム、川でのパレードで通りは彩られ、最後に開催される花火大会は8月を通して続く活気のある文化行事の最高潮です。
Photo: Igreja de São Domingos © C. M. Viana do Castelo
バーボサ大将通り[Rua General Barbosa]を進むと、16世紀に建てられたサン・ドミンゴス教会と修道院[ Igreja e Convento de São Domingos] (3)が見えてきます。続いて、16~19世紀の装飾美術作品やや絵画などが展示されていて、ポルトガルの可愛らしいファイアンス焼きの数々を堪能できる装飾芸術美術館 (4)を通ります。
街の造船業界を思い出させてくれる、長年にわたってタラ漁の漁船を支えてきたジル・エアネス病院船[Navio Hospital Gil Eannes] (5)を訪れてみてください。このツアーでは、建築家シザ・ヴィエイラ[Siza Vieira]による文化センター[Centro Cultural] (6)、フェルナンド・タヴォラ[Fernando Távora]設計のリベルダーデ広場(7)、 エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ[Eduardo Souto de Moura]が手がけた市立図書館[Biblioteca Municipal] (8)などの現代建築の好例をご覧いただけます。アクセシブルで広いマリーナ庭園 (9)は歴史地区に向かう前のひと休憩の場所としてお勧めです。
衣装博物館 (10)から旅を再開します。嘆きの聖母の祭典で着用されるポピュラーなコスチューム、特に女の子たちが最古の職人技一つである金糸の線条細工の伝統のドレスを身にまとってパレードする"スチュワードシップ・パレード” (Desfile da Mordomia) [Desfile da Mordomia]の物語りはヴィアナ・ド・カステロの歴史のなかでも特に重要な文化的要素です。
Photo: Praça da República, Viana do Castelo © Shutterstock / Ana Marques
レパブリカ広場(11)に近づくと、もう街の中心部です。マヌエル1世により16世紀に建てられた古い市庁舎(Town Hall) (12)、17~18世紀のミセリコルディアの家と教会[Casa e Igreja da Misericórdia] (14)、そして17世紀に建てられたヴィアナ・ド・カステロの主な教会である大聖堂 (13)が並びます。ロマネスク様式やゴシック様式の特徴が見られるので、是非訪問されることをお勧めします。ガゴ・クトゥーニョ通りなど、大聖堂lの近くの通りは傾斜があるので、移動には少し労力が必要です。辺りを散策しながら、通りや石造りの建物の歴史的な背景をお楽しみください。
電車でいらっしゃる場合、歴史地区にほど近いので、アクセシブルルートマップのアクセシビリティーガイドラインに沿って逆向きのルートを辿るとよいでしょう。
Photo: Basílica de Santa Luzia, Viana do Castelo © João Paulo
郊外にある、20世紀初頭に作られたモニュメント、サンタ・ルチア大聖堂(15)は必見です。車もしくはリフトでアクセス可能な最上階には息をのむ景色が広がっています。床が玄武岩の平行帯でできており、聖域の周辺を迂回する際に少し揺れて怖いですが、それを吹き飛ばすような絶景です。