ポルトガル [Portugal] 北部を巡る3日間のツアーに出かけて、現代建築の一流建築家による作品を楽しみましょう。

ポルトガルの有名建築家たちが学んだ、ポルト [Porto] のアルヴァロ・シザ・ヴィエイラ [Álvaro Siza Vieira] の作品であるポルト大学建築学部棟からツアーを開始してください。ボアヴィスタ・ロータリー [Boavista] に向かって進み、オランダ人建築家レム・コールハース [Rem Koolhaas] が設計した音楽堂 [Casa da Música] へと向かいましょう。次に、これもまたシザ・ヴィエイラ [Siza Vieira] による作品である、セラルヴェス財団現代美術館 [Museu de Arte Contemporânea da Fundação de Serralves] を訪れてみてください。公園エリアには、建築家エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ [Eduardo Souto de Moura] が手がけたマノエル・デ・オリヴェイラ映画館 [Casa do Cinema Manoel de Oliveira] があります。

Casa do Cinema Manoel de Oliveira 

続いて、建築家アルヴァロ・シザ・ヴィエイラ[Álvaro Siza Vieira] の生誕地である、マトジーニョス[Matosinhos] に足を向けます。海水プールやボア・ノーヴァのティーハウスなど、同氏の最も傑出した作品の一部を海辺に見ることができます。彼の建築家としてのキャリアについての詳細は、モダンアートセンターにある彼のドキュメンテーションセンターで知ることができます。この施設は、ポルトガルの著名な建築家フェルナンド・タヴォラ [Fernando Távora] が手がけた、キンタ・デ・サンティアゴ [Quinta de Santiago] を修復してできたものです。ルイス・ペドロ・シルヴァ [Luís Pedro Silva] が設計し、2015年にオープンしたばかりのレイションイスクルーズターミナル港 [Leixões] も訪れてみてください。 

翌日は、北のヴィアナ・ド・カステロ[ヴィアナ・ド・カステロ] へと向かってください。観光案内所からツアーを開始すれば、ジョゼ・ベルナルド・タヴォラ [José Bernardo Távora] の作品を鑑賞しながら情報を収集することができます。近くには静かな日中を過ごしたり、楽しく夜を過ごすのに最適な、最近改装されたマリーナがあります。もう少し行くと、シザ・ヴィエイラのプロジェクトの一つである市立図書館が見えてきます。 

ヴィアナ・ド・カステロでは、近年建てられた興味深い建築物がいくつかあります。その一部をご紹介します。カリーリョ・ダ・グラサ・ユースホステル [Carrilho da Graça] 、古い水車場にある環境モニタリング・インタープリテーションセンター、大胆な建築の例であるアクシス・ヴィアナ・ホテル、そして、鉄器時代からの町であるシターニャ・デ・サンタ・ルチア [Citânia de Santa Luzia] のモダンな受付センターなどがあります。 

そしてこのツアーの最後は、エドゥアルド・ソウト・デ・モウラが手がけた2つの作品とから始めましょう。アマレス [Amares] では、12世紀の修道院内に作られたホテルであるサンタ・マリア・ド・ボウロホテル [Pousada de Santa Maria do Bouro] をご覧ください。そして、ブラガ [Braga] では、古い採石場に建てられ、田園地方に上手く統合されている市営スタジアムを見ることができます。 

ギマラインス [Guimarães] では、フェルナンド・タヴォラの作品をさらに2つ楽しめます。ミーニョ大学建築学部棟 [Faculdade de Arquitetura da Universidade do Minho] およびバロック建築の女子修道院をホテルに改装したサンタ・マリーニャ・ダ・コスタホテル [Pousada de Santa Marinha da Costa] です。そして、ツアーはマルコ・デ・カナヴェゼズ [Marco de Canavezes] にある、シザ・ヴィエイラが手がけたサンタ・マリア教会 [Santa Maria] で終わりを迎えます。堂々とした10メートルの高さのドアを通り抜けて、この純粋な空間の特別な輝きに包まれながら散策を終えましょう。