場所

シャーヴェス
ローマ帝国の占領下にあった時代、シャーヴェス（Chaves）の町は、「アクアエ・フラウィアエ（Aquae Flaviae）」の名で知られていました。これはローマ皇帝のティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌスが、この地にある地熱温泉の質の高さを認めたことからつけられた名前です。この温泉は源泉が73Cにもなるヨーロッパ一の高温で、その治癒効果は今なお高く評価され、非常な人気を博しています。

タメガ川（Rio Tâmega）のほとり、スペイン国境近くにあるシャーヴェスは、軍事的にも戦略的にもつねに非常に重要な場所でした。16世紀にはカスティリャによる併合に勇ましく抵抗し、その後19世紀に侵攻したナポレオン軍がポルトガルの地で初めての敗北を喫したのがこの町でした。この町が防衛上いかに重要だったかを物語るのが、その城と要塞、および城壁に囲まれた中世の居住区です。

シャーヴェスはまた種類豊富な料理でも広く知られ、特にソーセージやスモークハムは有名です。