場所

グランドーラ
グランドーラ（Grândola）地方には、海岸地方の影響とポルトガル南部の内陸地方の影響が組み合わさった独自の際立った特色があります。ここでは今なお農業が極めて重要な産業で、米が最も重要な農作物です。

この地方の文化遺産に関しては、特にトロイアで発掘された紀元1世紀初めの魚の塩漬け用の入れ物など、古代ローマ時代の考古学的遺跡が最も重要です。

この地方の最も興味深い点はすばらしいビーチがすぐ近くに何カ所かあることで、毎年、大勢の観光客を引きつけています。ビーチの観光客に特に人気の高い場所はトロイア半島（Península de Tróia）のほか、ペゴ（Pego）、コンポルタ（Comporta）、カルヴァリャル（Carvalhal）といった広い砂浜のビーチです。

ポルトガルの最近の歴史の中では、グランドーラの名称から、ホセ・アフォンソが作曲し、歌った「Grândola Vila Morena」が連想されるようになっています。この歌は4月25日の革命前夜に、遠隔地に駐屯する陸軍部隊にリスボンへの侵攻開始の合図としてレナセンサ・ラジオ放送局から放送されました。熱狂や危機的な状況の中で歌われたこの歌は、当時、表現の自由をいかにして新たに取り戻したかを思い起こさせる、革命の賛歌と見なすことができます。