場所

ヴィラ・フランカ・デ・シーラ
ヴィラ・フランカ・デ・シーラ（Vila Franca de Xira）はテージョ川（Rio Tejo）のほとりの肥沃な平野（堆積平野）に囲まれた場所にあり、ここではリバテージョのカンピーノ（牧童）たちが馬や牛の番をしています。ヴィラ・フランカ・デ・シーラは熱心な闘牛ファンが多いことで有名です。闘牛はこの地域で一番人気のある娯楽で、4月から10月にかけてほとんど毎週末、パリャ・ブランコ・プラサ・デ・トウロス（Palha Blanco Praça de Touros）（闘牛場）で試合が行われます。闘牛に興味のある方にとって、プラサ・デ・トウロス（Praça de Touros）の民俗博物館、レジリア・グランデ（Lezíria Grande）の種馬飼育場や乗馬センター、それにモルガド・ルジターノ（Morgado Lusitano）は必見です。

闘牛のほか街中に雄牛を走らせるのも、十月祭やコレテ・エンカルナード（Colete Encarnado）（赤いチョッキの祭）など、この地域の大きな祭りに欠かせない催しです。後者は毎年6月に行われ、リバテージョのカンピーノたちの衣装にちなんでその名がつけられています。

料理の種類は数多くありますが、最も重要な料理は典型的な河畔の料理で、たとえばウナギ、マコガレイ、アソルダ・デ・サヴェル（Açorda de savel）（ニシンにパンとハーブとにんにくのピューレを添えたもの）、ガリーニャ・デ・カビデーラ（Galinha de cabidela）（レバーをつめたチキンをその血と米で調理したもの）、羊肉のシチュー、牛や羊の胃をヴィラ・フランカ風に調理したものなどがあります。

アルヴェルカ（Alverca）にある空軍博物館（Museu do Ar）はこの地方で唯一の博物館で、ポルトガルの航空学の歴史を示す事物のコレクションを展示しています。

近郊にあるテージョ川河口自然保護区（Reserva Natural do Estuário do Tejo）は、フラミンゴ、コウノトリ、シギ、セイタカシギ、カモ、トビ、チョウゲンボウといった渡り鳥の中継地です。静かで穏やかな生活、汚染のない環境、主な仕事は小規模農業という、のどかな田園地方です。