Museu Arqueológico do Carmo / Convento do Carmo
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写真: Andrey Bayda_shutterstock Ruinas Convento Carmo Lisboa
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美術館と宮殿
カルモ(カルメル会)修道院は、軍の指揮官であり、ポルトガル国王ジョアン一世 [João I] に忠誠を誓い1385年のアルジュバロータ [Aljubarrota] の戦いでポルトガル人の国家を防衛するために戦った騎士であるヌノ・アルヴァレス・ペレイラ [Nuno Álvares Pereira] によって設立されました。
ヌノは自身の軍人としての使命を果たしたと感じたのち、1423年にカルメル会托鉢修道会(Carmelite Mendicant Order)に入りました。その後は禁欲的な生活を送り、聖母マリアの修道僧ヌノとしてその人生を宗教に捧げました。ヌノ自身は1918年に列福されました(死後崇敬の対象として認め、宣言するカトリック教会の公式手続き)。
堂々としたたたずまいのゴシック建築は1389年にゴメス・マルティンスの設計に基づいて建てられました。そして、カルメル山の成熟の聖母 [Nossa Senhora do Vencimento do Monte do Carmo] に捧げられました。この地での建築には困難が伴うにも関わらず、ヌノは城の反対側の丘という立地や王家の宮殿、大聖堂があるという点を好み、またこの地とパレスチナのカーメル山(カルメル会の起源)とのつながりを感じ、明確な決意をもって取り組みました。
修道院は1755年の地震やその後に起きた火災によって崩壊してしまいました。20世紀になるとポルトガル考古学協会の本部として使われるようになり、この協会によってカルモ考古学博物館が設立されました。博物館ではリスボンの歴史に関する品々を展示しています。先史時代から中世までの展示品が並び、中世の宗教関連の展示品や紋章の展示品などの素晴らしいコレクションが見られます。
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1200-092 Lisboa