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世界遺産

Mosteiro de Alcobaça
場所: Mosteiro de Alcobaça
写真: Rui Cunha
写真: Rui Cunha

歴史的な出来事と、世界のほかの国々から学び、その新しい知識を故郷の生活様式と故郷の大地に採用してきた人々の視野にいたるまで、ポルトガルには文化と遺産に独特な特徴があります。

この国を旅していく中で、これらの特徴がポルトガルの個性を作り上げていることに気が付くでしょう。それらは都市、モニュメント、風景の中に見ることができます。それぞれ独自の方法で、この世界の歴史の一部を物語っているのです。この理由により、これらは世界遺産として登録されています。

ユネスコはすでに25ヶ所を世界遺産として認定しています。それらには、歴史的中心地、考古学的な遺跡、文化的風景、自然公園、無形遺産が含まれます。世界の歴史に対するこのようなポルトガルの貢献は、見過ごすにはあまりにも惜しく、この国を北から南まで知るための文句なしの口実です。

ギマラインス (Guimarães) の歴史的中心地
ギマラインスには、12世紀におけるこの国の誕生の地として、ポルトガル人のアイデンティティにとって高い象徴的価値があります。保存状態のよいこの都市には、中世から19世紀までの市民の建築物の進歩が反映されています。ここで発展した専門家の建築技術は、アフリカから新世界までのポルトガルの植民地を越えて、世界に適用されました。

ポルト (Porto) の歴史的中心地
リベイラまで続く家並みの風景、ドウロ川の川辺の家々、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアのウォーターフロントには、ローマ時代以降から海での活動に結びついてきたこの都市の歴史が映し出されています。ポルトのシンボルである大聖堂やクレリゴスの塔、建築物の豪勢さ、バロック様式の教会、新古典主義派の証券取引所などは、数千年に渡る歴史を持つ優れた都市の景観を作り出しています。

アルト・ドウロ (Alto Douro) のワイン地区
有名なポルトワインを生産するブドウの木は、世界で最も古い原産地呼称管理地域のワイン地区、素晴しいドウロ川 (Douro) 渓谷で生育しています。その特徴と、何世紀もかけてこの渓谷を台地に作り上げた人々の努力により、この渓谷は素晴しく美しい独特な景観に姿を変えました。

コア渓谷 (Vale do Côa) の有史以前の岩絵
コア川渓谷 (Vale do Rio Côa) には17kmに渡って広がる岩絵の広大な屋外ギャラリーがあります。その上に、コア博物館 (Museu do Côa) の現代的な建物がその歴史を物語るようなたたずまいを見せています。上部旧石器時代 (紀元前22,000年 ~ 10,000年) に遡る、他に例を見ないこの洞窟壁画の集合体は、早期の人間の創造性が発露した最も重要な例であり、現在まで世界の他のどこにも同じようなレベルのものは見つかっていません。

コインブラ大学、アップタウンとソフィア
1290年に設立されたコインブラ大学は、ポルトガルで最も古く、ヨーロッパでも最も長い歴史を持つ大学の1つです。特に18世紀中、都会性、建築、芸術、および社会の基準において、コインブラ大学によりこの都市は学生の町となりました。その例が、パソ・ダス・エスコラス (Paço das Escolas)、グラサ・カレッジ (Colégio da Graça)、イエス・カレッジ (Colégio de Jesus)、ジョアニナ図書館 (Biblioteca Joanina)、植物園、コインブラ・アップタウン、ソフィア大通り (Rua da Sofia)、そして古の学術的伝統とその利用法です。その創設時から、この大学は科学知識を広げる中心地となり、世界中のポルトガルの言語と文化の基準となりました。

トマール (Tomar) のキリスト修道院 (Convento de Cristo)
トマールにあるキリスト修道院とテンプル城は、その歴史的意義と芸術的重要性のため、独特なモニュメント群を形成しています。 数世紀かけて生まれた作品には、ポルトガルの芸術の歴史が反映されています。ロマネスク様式の芸術、テンプル騎士団員の象徴主義、大航海時代のゴシックおよびマヌエル様式に始まり、ルネッサンス様式の芸術まで、そのさまざまな様相の中にみえるマンネリズム、そして最後に建築上の装飾におけるバロック様式にいたるまでの作品群にその歴史の変遷を見ることができます。

アルコバッサ修道院 (Alcobaça)
これは、ヨーロッパのシトー修道会の教会堂で最も重要な修道院の1つで、シトー修道会のシンボルとなっています。ベルナルドゥス・デ・クレルヴォーの寄進を受け、初代ポルトガル国王、アフォンソ・エンリケスにより12世紀に設立されました。後廊から始まるこの教会は、慣例どおり、同じ階に3つの会衆席、2つの会衆席の翼廊、回廊を持ち、その簡潔さ、壮大さ、厳粛さによって印象的なアンサンブルを形成しています。

バターリャ修道院 (Mosteiro da Batalha)
創造の天才による傑作、サンタ・マリア・ダ・ヴィトーリア修道院 (Mosteiro de Santa Maria da Vitória) は、国王ジョアン1世 (D. João) の誓願にしたがい、1385年のアルジュバロッタ (Aljubarrota) の戦いでスペイン軍に対するポルトガル軍の勝利の返礼として建てられたものです。ポルトガルの後期ゴシック様式の主要モニュメントであり、マヌエル様式が現われた最初の建築物です。芸術において相互に影響を与えたことの証左であり、中世後期からヨーロッパで最も美しい修道院建築の1つです。

リスボン (Lisboa) のジェロニモス修道院 (Mosteiro dos Jerónimos) / リスボンのベレンの塔 (Torre de Belém)
ジェロニモス修道院 (Mosteiro dos Jerónimos) は、16世紀初頭、国王マヌエル1世より建設を委託された素晴しい建築物です。ポルトガル独特のマヌエル様式の「宝石」とされており、後期ゴシック様式とルネッサンス様式の建築学的特徴を取り入れ、王家の象徴性と相まって真に優れた建築物となっています。

国王マヌエル1世は、ベレンの塔の建築も指示し、河口入り口の他の防衛建築との集中砲火を繰り出す仕組みにおいて、川とリスボンの防衛のために画期的かつ効果的な計画を成し遂げました。国王の権限の象徴であり、結び目、ロープ、天球儀、キリスト騎士団の十字架、および自然主義的特徴を持つものなど、マヌエル様式のモチーフで装飾されています。

シントラ (Sintra) の文化的風景
シントラは、19世紀にローマ建築を試みたヨーロッパで最初の場所です。女王マリア2世 (D. Maria II) と結婚したザクス=コーバーグ=ゴータ家の国王コンソート・フェルディナンドは修道院の遺跡を城に換えました。ゴシック、エジプト、イスラム、そしてルネッサンスの各様式の特徴を見事な方法で統一し、この時代の嗜好に溢れんばかりのエキゾチックさをもたらしています。同じモデルがシントラ山の他の宮殿に採用され、他のヨーロッパの風景にインスピレーションを与えました。

無形の文化遺産 ファド (Fado)
ソロ歌手の歌唱と、クラシックとポルトガルのギターを伴奏にしたファドは、リスボン、モウラリア (Mouraria)、アルファマ (Alfama)、バイロ・アルト (Bairro Alto)、マドラゴア (Madragoa) の歴史地区にその原型があり、運命と愛の行方がテーマです。激しさと魂を歌い上げるファドは現在世界の音楽となっており、ポルトガルのシンボルとして認められています。

エヴォラ (Évora) の歴史的中心地
起源をローマ時代に遡るエヴォラは、15世紀に黄金期を迎えます。この時代、ポルトガルの歴代国王はその居城をここに定めました。その独特の特徴は白塗りの家に見られます。室内のタイル張りの装飾、鋳鉄のバルコニー。それらはすべて、歴史の一時代 (16世紀から18世紀) の代表的な都市部の風景を構成しています。そのモニュメントは、ブラジルにおけるポルトガル建築様式に決定的な影響を与えました。

エルヴァス (Elvas) の国境防御の町とその要塞群
国境付近のエルヴァスでは、周辺の長さ10km、300ヘクタールの面積もつ、世界最大の星型要塞を見ることができます。軍事的戦略に立脚した設計が開発されたことを示すユニークな要塞で、次のようなさまざまなモニュメントが組み込まれています。城、2つの砦、3つの小型の砦、そして843のアーチを持つ全長7kmの見事なアモレイラの水道橋 (Aqueduto da Amoreira)。

「Cante Alentejano」(アレンテージョの歌)
楽器をいっさい使わずに男女混声の合唱で歌われる「カンテ・アレンテージョ」は、バイショ・アレンテージョ地域固有の本物の音楽的表現です。ある特定のジャンルや社会的地位に固有のものではなく、農業と鉱業を通して発展した地方の階級により20世紀初頭に集約されました。

アレンテージョのカウベルの製造
無形文化遺産として認められたカウベルの製造は、2000年以上にわたってアレンテージョ地域に存在してきた独特の芸術です。この打楽器は間違えようのない音で、家畜が群れになっている農村部の音風景に重要な役割を果たしています。この伝統的な工芸品の熟練者は、国全体でもたった13人しかいません。

アソーレス諸島、テルセイラ島 (Ilha Terceira) のアングラ・ド・エロイズモ (Angra do Heroísmo) の町の中心地区
注目すべき建築物が並ぶアングラ・ド・エロイズモは、15世紀から19世紀に蒸気船が到来するまで、ヨーロッパと他の大陸間の必須寄航地でした。400年前に建てられたその堂々たる要塞は、軍事建築における稀な例です。

アソーレス諸島、ピコ島 (Ilha do Pico) のブドウ園文化の風景
ピコ島では、素晴しいブドウ園の風景の中に、一見不毛の地の、火山の岩地に眼を見張るでしょう。海まで傾斜する丘は、ブドウ園を隔てる黒い石の壁が境界線となっており、厳しい環境を耕作した小規模農家の幾世代もの労働の証であり、彼等独自の生活様式と、素晴しい品質のワインを生み出しています。

マデイラ諸島の月桂樹 (Laurisilva)
この島の20%に相当する15,000ヘクタールの面積を占める北向きの斜面にあるマデイラの原生林は、人間が介入した500年間を生き抜いてきました。ヨーロッパ大陸から実質的に消滅してしまいましたが、この林はその亜熱帯の特徴を維持しており、大西洋の島々のなかで最大かつ最高の状態で保護されている月経樹林を形成しています。

地中海料理
地中海料理はポルトガル外食産業の基幹的ジャンルです。これはフルーツと野菜、高級パンとほぼ穫れたままの穀物、新鮮な乾燥豆類(エンドウ豆、ヒヨコマメ、ソラマメ等)、脂肪酸の主要材料としてオリーブ油、及び、魚を素材として使用します。ユネスコはこれを単なるライフスタイルを超えるものとして、食事の際生活の共有感覚、食の祝賀、知識伝承でもあるとみなしています。

マフラの王家の建物 - 宮殿、バシリカ、修道院、セルク庭園、狩猟公園 (タパダ) (2019)
マフラ王家の建物には、宮殿、バシリカ、女子修道院、セルク庭園、狩猟公園(タパダ)が含まれています。これは最も象徴的な建築物のひとつであり、18世紀に国王ジョアン5世の命により建築されました。そしてこの場所はイタリア国外に存在するイタリアバロック建築でももっとも重要なものとして分類されています。その大きな特徴はバシリカの6台1組のオルガンと、15世紀から19世紀の36,000冊の書物が所蔵されている、歴史的価値の高い図書館です。

ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域 (2019)
ブラガのボン・ジェズス聖域は、バロック様式、ロココ様式、新古典主義を今に残し、建築物と景観とが組み合わさった遺産であり、その建築は16世紀にはじまりました。このモニュメントはキリスト教徒の聖地エルサレムの聖なる山を想起させ、その頂上にボン・ジェズスのバシリカを冠し、森の中を通り抜ける長く続く十字架の道 [Via Sacra] を進むとたどり着くことができます。


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