マリアの聖地のルート
絶対のお勧め
- ロザリアの聖母マリアのバシリカと、聖地ファティマの出現の礼拝堂を訪問。しかし、より新しい三位一体のバシリカもお忘れなく。
- アルヴァロ・シザ・ヴィエイラが設計したマルコ・デ・カナヴェセスにあるサンタ・マリア教会を訪問。
- リスボンの国立タイル博物館の一部、マドレ・デ・デウス教会を訪ねる。そのバロック様式の装飾は、まさに生命力に溢れています。
- さらにリスボンではセニョーラ・ド・モンテ教会を訪問。ここから、城と市の中心部を一望する息を呑むようなパノラマを楽しめます。
- エヴォラで、ノッサ・セニョーラ・ド・エスピニェイロ教会を訪問。現在はホテルに生まれ変わっていますが、教会として残っている部分は一般に公開されています。
長い間、さまざまな方法で崇拝されてきた神の母、聖母マリアは、ポルトガルにおいてカトリックが表現されるところには常にその姿が描かれています。この献身の深さを発見するために、聖母マリアに捧げられた寺院のいくつかを訪ねてみましょう。
1917年、聖母マリアが3人の羊飼いの子供達の前に姿を現した場所であるファティマ (Fátima) は、紛れもなく、ポルトガルにおける主要な礼拝の土地であり、世界の重要なマリア崇拝の聖地の1つです。この信仰と平和の場所はその後も、特に毎月13日には巡礼者を受け入れてきました。巡礼は5月と10月にピークを迎えます。このとき、巡礼者たちは信者であろうとなかろうと、それぞれの方法で自分たちの信仰を表現します。
ポルトガルでは、聖母マリアの信仰はこの国の設立時に遡ります。祝典や一般的な祭日の舞台となる修道院、礼拝堂、教会、聖堂が誕生しました。したがって、ポルトガルのほとんどの大聖堂は、ポルト、リスボン、エヴォラなど多くの都市のカテドラル がそうであるように、聖母マリアに捧げられています。
北から南に進むと、ポルトガルで最もカラフルな宗教の祭りの中心地の1つ、ヴィアナ・ド・カステロにある嘆きの聖母 (Nossa Senhora da Agonia) にすぐにお気付きになるでしょう。ブラガは聖母マリアに捧げられたポルトガルで最古の大聖堂がある都市ですが、その近くには、ノッサ・セニョーラ・ド・サメイロ (Santuário de Nossa Senhora do Sameiro) の聖堂、サンタ・マリア・ダ・ファルベラ (Santa Maria da Falperra) の教会、そしてアマレスのサンタ・マリア・ド・ボウロの中にあるノッサ・セニョーラ・ダ・アバディア (Santuário de Nossa Senhora da Abadia) の聖堂などで素晴しい献身の数々の証拠を見ることができます。ギマラインスでは、ノッサ・セニョーラ・ダ・オリヴェイラ (Nossa Senhora da Oliveira) とノッサ・セニョーラ・ダ・ペーニャ教会 (Santuário de Nossa Senhora da Penha) を是非訪問してください。ラメーゴでは、モニュメント的階段の一番上の高台にあるこの都市の中心、救済の聖母教会 (Santuário de Nossa Senhora dos Remédios) が偉大な巡礼において最も有名なマリア崇拝の場所です。
Santuário de Nossa Senhora da Abadia © Câmara Municipal de Amares / Moisés Soares
ポルトでは、聖母の被天昇 (Nossa Senhora da Assunção) に捧げられた大聖堂を見ることができます。コインブラ (Coimbra) の旧大聖堂 (Sé Velha)、すなわちサンタ・マリア教会は、ロマネスク様式の特徴を持つもう一つの要塞のような教会で、ポルトガルの建国と関連があります。さらに南に進むと、聖母マリアに捧げられた次の2つのモニュメントがあります。いずれも世界遺産に登録されています。1つはシトー修道会のアルコバッサ修道院 (Abadia de Alcobaça) で、ポルトガルの初代国王により建設されました。もう一つはサンタ・マリア・ダ・ヴィトーリア修道院、すなわちバターリャ修道院 (Mosteiro da Batalha) で、ポルトガルの独立戦争における勝利を記念していることから、本物の石の彫刻による記録書といえます。その近くには、ナザレ (Nazaré) のビーチがあります。その聖母マリア教会はもう一つの巡礼地として賑わいを見せており、有名な現地の奇跡に関連付けられています。
リスボンには、聖母マリアに捧げられた教会がいくつかあります。そのうち、歴史的モウラリア (Mouraria) 地区にあるセニョーラ・ダ・サウデ礼拝堂 (Capela da Senhora da Saúde) などいくつかの教会は、本物に人気のある献身の地です。しかし、ロマネスク様式の大聖堂 (Sé Patriarcal)、すなわちサンタ・マリア・マイオール教会は別として、最も重要なのは、ジェロニモス修道院 (Mosteiro dos Jerónimos) です。これは、この首都にある最も印象的なモニュメントの1つで世界遺産に登録されています。その教会はベツレヘムの聖母マリアに捧げられたものです。リスボンの南には、エスピシェル岬にノッサ・セニョーラ・ド・カボ教会 (Santuário de Nossa Senhora do Cabo) があります。重要な巡礼先であり、シリオ・ダ・セニョーラ・ド・カボ、あるいはシリオ・サロイオとして知られています。
アレンテージョには、主要な巡礼の地の1つとして、ヴィアナ・ド・アレンテージョの近くにノッサ・セニョーラ・デ・アイレス教会 (Santuário de Nossa Senhora de Aires) があります。しかし、ヴィラ・ヴィソーザのノッサ・セニョーラ・ダ・コンセイソン教会 (Santuário de Nossa Senhora da Conceição)、すなわちソラール・ド・パドロエイラも、1646年、国王ジョアン4世が無原罪懐胎の聖母マリアをポルトガルの守護聖人として宣言して以来、その名が知られるようになりました。
最後に、アルガルヴェでは、ファロのサンタ・マリア大聖堂、タヴィラのサンタ・マリア・ド・カステロ、そして嘆きのマリアのためにロウレで開かれるマエン・ソベラナ (嘆きの聖母) の祭りはマリア崇拝の道の一部として一見の価値があります。