セーリング
穏やかな気候、輝く日の光、そして程よく吹く風が揃うポルトガル海岸沿いのセーリングは、素晴しく楽しいアクティビティです。大西洋ではいつものことですが、のんびりしたセーリング・スポットとして静かなときもあれば、気まぐれを起してたくさんのエネルギーを要するチャレンジを挑むときもあります。
カモンイスが物語る通り、15世紀にはポルトガル人が「空白の海」を求めて小型帆船と船で航海に出発しましたが、現在、海はこのスポーツのための素晴しい条件を与えています。さまざまなクラスのボートでのセーリングは、北から南まで、さらにはアソーレス諸島やマデイラ諸島でも楽しむことができます。
しかし、他とは一線を画す場所がいくつかあります。リスボン近郊のカスカイス (Cascais) ・ ベイ、アルガルヴェのラゴス・ベイは、世界最高のレガッタ・スポットとして評価されています。このため、定期的にセーリングで最も名誉あるイベントが開催され、トロフィーが授与されるのです。選手権やイベントを含む数多くの国際レースがポルトガルの海辺で開催されます。例えば、リスボンの大型帆船レースやボルボ・オーシャン・レース、マデイラ (Madeira) でのクリッパー・アラウンド・ワールド・レガッタ、ポンティマォンのTP/52アウディ・メッド・カップ、カスカイスで開催された国際セイリング連盟100周年記念大会 (ISAF) などです。
セーリングを振興し、学びたい人々に教えている企業、学校、ヨットクラブは、この国全土に広がっています。しかし、このスポーツに最高の潜在能力を持つこの地域の一部をご紹介しないわけには行きません。北部地方でのその例としては、ヴィアナ・ド・カステロ (Viana do Castelo)、ポヴォア・デ・ヴァルジン (Póvoa de Varzim)、そしてレイションイス (Leixões) があります。さらに中部地方には、オヴァール (Ovar) からコスタ・ノヴァ (Costa Nova) まで広がるアヴェイロの潟 (Ria de Aveiro)、フィゲイラ・ダ・フォス (Figueira da Foz)、そしてオビドスの潟 (Lagoa de Óbidos) があります。セジンブラ (Sesimbra) やさらに南のトロイア (Tróia) と同じく、リスボン近郊でも、エストリル (Estoril) の海岸線の水平線に白い帆が数多く見られるのは当たり前の光景です。ラゴス以外でもアルガルヴェ海岸線全体にはヨットマンが帆を張っています。最も歴史の古いマリーナを持つヴィラモウラ (Vilamoura)、そして最高の選手チームが訓練をしているポンティマォン (Portimão) で特に多く見られます。大西洋中部には、マデイラとポルト・サント (Porto Santo)、さらにアソーレスの島々があります。特にファイアル (Faial) では、オルタ (Horta) にあるそのマリーナは世界中のヨットマンの間で伝説となっています。
これらの地域のどこででもボートをレンタルして、海に漕ぎ出し、他の地域とは異なるその風景を楽しむことができます。さらに海だけではありません。 例えば、ドウロ (Douro) 川、あるいはアルケヴァ (Alqueva) の湖を探検するための広大な水域が横たわっています。入念に計画したがまだ舵取りについて学んでいないルートでセーリングの体験をしたい方は、コーチ付きのボートを借りて、海原に漕ぎ出すこともできます。セーリングのもう1つのオプションは、すべての便宜性を備えたものになります。すなわち、古い帆船での計画されたツアーに参加して、ゆっくり座って海岸地域を一望する景観を楽しむことです。
この国にはいたるところにドック、マリーナ、ヨットクラブがあります。それらは長い航路を行く人々ためにあらゆる種類のサービスと器材を提供しています。また、このスポーツを体験したいだけの人々にも多くの提案を用意しています。そこでは、どんな「老練な船乗り」にとっても安全な避難所である陸地で、信頼できるサポートを提供しています。